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下の血圧だけが高いのはなぜ?原因と放置するリスク、対処法を解説
健康診断で「上の血圧は正常なのに、下の血圧だけが高い」と指摘され、その原因や意味がわからず不安に感じていませんか。この記事を読めば、ご自身の血圧の数値がすぐに対策や受診が必要な高血圧なのかを判断し、数値を下げるために今日から始めるべき具体的な食事や運動などの対処法を特定できます。
「下の血圧」は何を意味する数値?上の血圧との役割の違いとは?
血圧には「上(収縮期血圧)」と「下(拡張期血圧)」があり、それぞれ心臓の動きと血管の状態を示す重要な指標です。上の血圧は心臓が収縮して血液を全身に送り出す際の最も強い圧力を示し、下の血圧は心臓が拡張して血液を取り込む際の最も弱い圧力を意味します。この下の血圧の値を正しく理解することが、健康管理の第一歩です。
心臓が拡張したときの血管にかかる圧力(拡張期血圧)
下の血圧は「拡張期血圧」とも呼ばれ、心臓が収縮した後に最も広がり(拡張し)、次の収縮のために血液を溜め込んでいる状態のときに血管壁にかかる圧力の数値を指します。心臓がリラックスしているときの圧力であり、常に血管にかかっている最低限の圧力を示す値です。
血管のしなやかさや抵抗の状態を示している
下の血圧(拡張期血圧)が高いということは、全身の末梢血管が硬くなったり、狭くなったりして、血液の流れに対する抵抗が強くなっている状態を意味します。心臓が休んでいるときでさえ血管に高い圧力がかかり続けているサインであり、血管のしなやかさが失われ、動脈硬化が進行している可能性を示唆します。
下の血圧はいくつからが高い?すぐに受診すべき基準値を解説

下の血圧の数値が一定の基準を超えると「高血圧」と診断され、将来的な健康リスクを管理するために注意が必要になります。日本高血圧学会が定める最新の「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」 では、具体的な数値基準が設けられており、ご自身の測定値と比較することで状態を客観的に把握できます。特に80mmHgを超えると高値血圧として段階的にリスクが上がると認識しておきましょう。
正常値と高血圧の具体的な数値基準
高血圧の診断基準では、上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、または下の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上のいずれかを満たす場合を高血圧と定義します。つまり、上の血圧が正常範囲でも、下の血圧が90mmHg以上であれば高血圧と診断されます。理想的な血圧(至適血圧)の目安は120/80mmHg未満とされています。
自宅で測る家庭血圧と病院での診察室血圧の基準値の違い
血圧は測定環境によって変動するため、病院で測る「診察室血圧」と自宅で測る「家庭血圧」では基準値が異なります。診察室血圧では140/90mmHg以上が高血圧ですが、リラックスした環境で測定できる家庭血圧の基準はそれより厳しく、135/85mmHg以上と設定されています。特に朝の測定値は心血管疾患のリスクと関連が深いため、毎日の家庭での血圧測定が重要です。
なぜ下の血圧だけが高くなるの?特に若い世代に多い原因とは?
下の血圧だけが高い状態は「孤立性拡張期高血圧」と呼ばれ、特に20代から50代の比較的若い世代や働き盛りの方、また一部の女性に見られます。その背景には、加齢による血管の硬化だけでなく、日常生活に潜む様々な要因が複雑に関係していると考えられています。考えられる主な原因を理解し、自身の生活習慣を振り返ってみましょう。
ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ
精神的なストレスや慢性的な睡眠不足は、交感神経を優位にし、血管を収縮させる原因となります。交感神経が活発になると、心拍数が増加し、末梢血管が収縮して血流への抵抗が大きくなるため、心臓が拡張しているときでも血管に高い圧力がかかり続け、下の血圧が上昇しやすくなります。
塩分の多い食事や運動不足といった生活習慣
塩分(ナトリウム)の過剰摂取は、体内に水分を溜め込み、血液量を増加させるため、血圧が上がる直接的な原因になります。また、運動不足は血行を悪化させ、血管のしなやかさを低下させます。
特に塩分の多い食事は日本人の高血圧の最大の原因の一つとされており、食生活の改善は血圧管理の基本です。
肥満、特に内臓脂肪の増加による血管への負担
肥満、中でも内臓脂肪の増加は、血圧を上昇させるホルモンの分泌を促し、血管に負担をかけます。内臓脂肪から分泌される生理活性物質がインスリンの働きを妨げたり、交感神経を刺激したりすることで、末梢血管の抵抗を高め、下の血圧を上昇させる原因となります。
喫煙や過度なアルコール摂取
喫煙は、ニコチンの作用によって交感神経を刺激し、血管を急激に収縮させるため、血圧を一時的に上昇させます。長期的な喫煙は動脈硬化を促進する大きな原因です。過度なアルコール摂取も同様に交感神経を興奮させ、心拍数を増加させることで血圧を上げる要因となります。
腎臓やホルモンの病気が隠れている可能性
生活習慣の乱れ以外にも、腎臓の機能低下や、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンなどの異常によって二次的に高血圧が引き起こされる場合があります。特に、急に血圧が高くなった場合や、生活習慣を改善しても数値が下がらない場合は、他の病気が原因となっている可能性も考えられるため、医療機関での詳しい検査が必要です。
下の血圧が高い状態を放置するとどうなる?将来的な病気のリスクとは?
下の血圧が高い状態は、上の血圧が高い場合と同様に、健康への深刻なリスクを伴います。特に自覚症状がほとんどないため「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」とも呼ばれ、気づかないうちに血管へのダメージが蓄積していきます。高齢者だけでなく、若い世代でも放置すれば将来的に重大な病気を引き起こす可能性があります。
自覚症状がないまま血管の老化(動脈硬化)が進行する
下の血圧が高い状態が続くと、血管壁は常に強い圧力にさらされ続けます。この持続的なストレスにより、血管の内壁が傷つき、硬く、もろくなる「動脈硬化」が進行します。動脈硬化は自覚症状がないまま進行し、全身の血管の老化を早める大きなリスク要因です。
心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気のリスクが上昇する
動脈硬化が進行した結果、血管が狭くなったり詰まったりすることで、心臓に血液を送る冠動脈が詰まれば心筋梗塞、脳の血管が詰まったり破れたりすれば脳卒中を引き起こします。これらは命に関わるだけでなく、重い後遺症が残る可能性もある深刻な病気です。
薬を飲む前にできることは?下の血圧を下げるための具体的な対処法

下の血圧が高いと指摘された場合でも、すぐに薬物治療が必要となるわけではありません。多くの場合、まずは生活習慣を見直し、血圧を上げる原因を取り除くことから始めます。ここでは、日々の生活の中で取り組める具体的な対処法を紹介します。
これらの対策を実践し、血圧の改善を目指しましょう。
食事や運動の具体的な取り組み方は、高血圧の生活習慣改善|薬に頼らず血圧を下げる食事と運動のコツで詳しく解説しています。
まずは減塩から始める食生活の見直し(1日6g未満が目標)
高血圧の改善において最も重要なのが減塩です。日本人の食塩摂取量は多い傾向にあり、高血圧治療ガイドラインでは1日6g未満を目標としています。
加工食品や外食、麺類の汁などを控え、香辛料やだしをうまく活用して薄味に慣れることが改善への第一歩です。
ウォーキングなど軽めの有酸素運動を習慣化する
ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動は、血管を広げ、血行を促進する効果があります。少し汗ばむ程度を毎日30分以上、合計で週180分以上行うのが目安です。スクワットなど軽い筋力トレーニングの併用も推奨されています。まずは通勤時に一駅分歩くなど、日常生活の中で無理なく続けられる運動から習慣化しましょう。
適正体重を維持し、肥満を解消する
肥満は血圧を上げる大きな要因であり、減量するだけで血圧が下がるケースが多くあります。体重を1kg減らすと、血圧はおよそ1mmHg下がると言われています。食事の見直しと運動を組み合わせ、自身の身長に見合った適正体重(BMI25未満)を目指して改善に取り組むことが重要です。
質の良い睡眠を確保し、ストレスを管理する
睡眠不足やストレスは自律神経を乱し、血圧を上昇させます。毎日決まった時間に就寝・起床するなど生活リズムを整え、十分な睡眠時間を確保しましょう。また、趣味の時間を作る、リラックスできる環境を整えるなど、自分なりのストレス解消法を見つけて心身を休ませることも大切です。
禁煙と節酒を心がける
喫煙は血圧上昇と動脈硬化の直接的な原因となるため、禁煙は必須の対処法です。アルコールは節酒が基本です。過度な飲酒は交感神経を興奮させ血圧を上げるため、飲酒量を減らしましょう。目安は1日あたりエタノールで男性20〜30mL以下(ビール中瓶1本程度)、女性はその半分程度です。
下の血圧が高いことに関するよくある質問
下の血圧の高さについて、多くの方が抱く疑問にお答えします。ご自身の状態と照らし合わせ、適切な対処法を考えるための参考にしてください。
上の血圧は正常なのに、下の血圧だけが高いのはなぜですか?
末梢血管の抵抗が高くなっていることが主な原因です。ストレスや肥満、塩分の多い食事などにより、心臓が休んでいる時でも血管が緊張し、しなやかさが失われている状態と考えられます。
特に若い世代では、動脈硬化がそれほど進んでいなくても、自律神経の乱れなどからこの状態になりやすい傾向があります。
下の血圧が高い場合、すぐに薬を飲み始める必要がありますか?
必ずしもすぐに薬が必要なわけではありません。まずは減塩や運動、減量といった生活習慣の改善から始めるのが基本です。数ヶ月間、生活習慣の改善に取り組んでも血圧が目標値まで下がらない場合や、他の病気のリスクが高いと判断された場合に、医師の指導のもとで薬物治療を検討します。
下の血圧を下げるのに効果的な食べ物や飲み物はありますか?
塩分(ナトリウム)を体外に排出する働きのあるカリウムを多く含む、ほうれん草などの野菜や果物、海藻類、きのこ類を積極的に摂ることが有効な対処法です。ただし、腎機能が低下している方は高カリウム血症のリスクがあるため、医師に相談のうえで摂取してください。また、血管を広げる作用のあるマグネシウムを含むナッツ類や大豆製品もおすすめです。飲み物では、減塩のトマトジュースなどが良いでしょう。
まとめ
下の血圧だけが高い状態は、主に末梢血管の抵抗が強くなることが原因で、特に若い世代に見られます。自覚症状は乏しいですが、放置すると動脈硬化が進行し、将来的に心筋梗塞や脳卒中といった深刻な病気のリスクを高めます。
まずは減塩や運動、ストレス管理などの生活習慣を見直す対処法を実践し、必要であれば専門医による治療を受けることが重要です。
しょうこ内科クリニックでの診療と対応
下の血圧の高さは放置してはいけない体からのサインです。しょうこ内科クリニックでは、単に数値を下げるだけでなく、患者様一人ひとりのライフスタイルや価値観を尊重し、無理なく継続できるオーダーメイドの治療計画をご提案します。
薬だけに頼らない生活習慣の指導と丁寧なカウンセリング
当クリニックでは、薬物治療を行う前に食事療法や運動療法といった生活習慣の改善を重視しています。食事や運動といった生活習慣の改善に向けた具体的な指導を通じて、根本的な体質改善をサポートします。また、あたたかいカウンセリングを通じて患者様のお悩みや不安に丁寧に寄り添います。
生活習慣病の専門的・総合的な管理
高血圧をはじめ、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病は互いに深く関連しています。血液検査などで全身の状態を評価し、合併症予防まで見据えた総合的な管理を行います。さらに美容皮膚科も併設しており、健康と美の両面から皆様の充実した毎日をお手伝いします。
通いやすい診療体制(土曜日も18時まで)
お仕事などで平日の日中に通院が難しい方でも治療を続けていただけるよう、当クリニックは土曜日も18時まで診療を行っています。WEB予約やLINE予約にも対応しており、ご自身の都合に合わせて受診しやすい環境を整えています。
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